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2020年度 一般社団法人 小樽青年会議所 理事長所信

2020年度 一般社団法人 小樽青年会議所基本計画

理事長 宮前 渡

基本理念

全ては未来のためにある
率先して行動するJAYCEEとして
未来に希望が持てる小樽の創造

 

基本方針

  1. 効率的な組織運営と効果的な広報活動
  2. 交流を通して成長できる機会の創出
  3. 明るい未来が想像できる小樽に向けて
  4. 次代を担う人材の育成
  5. 組織改革から会員拡大へ
  6. 創始の志、次代への継承

 

はじめに

 私は小樽で生まれ、小樽の高校を卒業後、大学進学とともに札幌へ移り住み、札幌の企業に勤めることとなった。日々の仕事に追われ、先のことなど考えず、漠然と働いていた私は、父の勧めもあり建設業界への転職が小樽に帰るきっかけとなり、人生の転換期となった。

 私が青年会議所に入会したのは、仲間づくりが主な目的で、あとは仕事にもつながればいいなという自分本位の動機からであった。入会し10年が経った今、この活動を続けている動機を自身に問いかけてみると「未来の小樽のため」や「ひとのため」と答えが出てくる。私は、この組織の良さである入会した時の動機と、入会した後の動機が180度変わる組織であるということを体感した一人である。自分の将来や仕事、まち、一つひとつの物事に対してしっかりと向き合って考えるということから逃げていた私に、その大切さを教えてくれたのが青年会議所であり、この組織を通して関わりを持たせていただいた先輩諸賢の皆様をはじめとした多くの人達である。一つひとつの物事に対して、時間と労力を使い真剣に考え抜いた結果があるから、自信を持って未来のためと思う決断に一歩踏み出せる。そして、一歩踏み出さなければ乗り越えられない壁というのは、何度も何度も自分の前に立ちはだかり、その壁を仲間たちに支えられながら乗り越えることで人として成長させてくれる。今の自分があるのも、今日までこの組織を守り抜いてきた先人たちのおかげであることに感謝し、今後も、この組織を継続していかなければならない。

 青年会議所は失敗を恐れず、挑戦する姿勢そのものを大事にしている組織である。たった一人の自由な発想がきっかけとなり、それを現実に事業として実行させようと仲間が支える環境があるからこそ、今日まで組織が継続してきたと思っている。それは、この先も変わらない。この小樽に青年会議所という組織があることにより、企業や地域社会に貢献できる人材は永続的に輩出されることとなり、地域の発展へとつながる。

 青年会議所の発展が小樽の発展へ、メンバー一人ひとりの成長が企業や地域社会の成長につながると信じている。全ての判断軸は小樽の未来のためや隣にいる人のためであってほしい。その判断から生まれる行動は、周囲の共感を呼び、あなたの勇気となって一歩を踏み出すことができるでしょう。今こそ、信念をもって決断し、メンバー一丸となり未来に希望が持てる小樽の創造に向けともに進んでまいりましょう。

 

効率的な組織運営と効果的な広報活動

 私たちが地域のためを想い構築した事業や日々の活動が行えるのは、青年会議所という組織に属しているからです。そして、一つの事業をとっても決して一人でできるものではありません。常に周りに支えてくれている誰かが居るからであり、それが青年会議所という組織の良さであります。一つひとつの事業や委員会に対して、常に先見の目を持ち、より魅力的な事業となるよう効率的かつ人に寄り添うことができる組織の運営を目指しましょう。

 また、私たちの事業には必ず対象者が居ます。同じ目的であっても、中学生が対象の事業と大学生が対象の事業では手法は変わってくるのではないでしょうか。その点に関しては、広報活動も同じであります。誰に何を伝えたいのか、また対象者にどうなってもらいたいのかをより明確にすることが必要です。そのためには、時代の流れを読み取り常に先進的な情報を取り入れ、私たちが何を求められているのかを探求しなければなりません。この小樽には、地域に向けた活動を行っている団体がたくさん存在しております。対象者に合わせた手法を取り入れ、他とは違う個性を持った効果的な広報活動を実践していきましょう。

 私たちの使命である運動をより魅力的で効果的に展開していくためには、組織が盤石なものでなければなりません。互いに切磋琢磨できる環境を整えることが、LOMの一体感へとつながり、未来を想い創り上げた一つひとつの事業の効果が最大限に引き出され、小樽の未来へとつなげていく組織を築いていきましょう。

 

交流を通して成長できる機会の創出

 Society5.0という国が目指す新たな社会の実現は、今までにない新たな価値を生み出し、現在抱えている課題を克服していくというものであります。しかし、AI、IoT、ビッグデータなど科学技術が急速に発達しているこの社会において、今後、来るであろう未来を見据えたときに中心に居るのは私たち人であることは忘れてはいけません。 

 私たち人とICTとの関わり方が変化したとしても、人と人との関わり方は変えず、本来日本人が持つべき他を慮る精神性をもって接することが必要であります。では、その精神性はどこから学ぶものか。人は人でしか磨かれないという言葉があるように、人と接することが、その精神性を養う絶好の機会であります。これまでに多くの経験をされてきた先輩諸賢の皆様やJAYCEE同士と積極的に交流を図っていくことが、人として成長することができ、企業や地域社会に貢献できる人材へとなるのです。

 また、私たちの活動には家族との信頼関係があってこそ。限りある時間の中で、少なからず家族との時間を費やしているからこそ、日頃から家族への感謝の気持ちを忘れず、青年会議所活動に対しての一番の良き理解者になってもらえるよう伝えてまいりましょう。

 人と接することは、自身と違う視点の見方や考え方を知ることができ、人としての視野が広がり、自分自身の成長を促します。青年会議所は成長できる場であり、その機会を提供する団体でもあります。感謝の気持ちを忘れず、人と人との交流を通して、多くのメンバーに成長できる機会を提供してまいりましょう。

 

明るい未来が想像できる小樽に向けて

 2045年に小樽市の人口は6万人まで減少するという将来推計人口が国立社会保障・人口問題研究所から報告がなされました。この未来を想像したとき、小樽は明るい豊かなものとなっているでしょうか。人口減が引き起こす課題は、今後加速する可能性もありますが、解決できる可能性もあります。明るい豊かな未来を創るのは、今を生きる私たちの使命であり、未来を生きる今の子供たちのために率先して行動を起こさなければなりません。

 現在の小樽は、年間800万人を超える観光客が訪れ観光地として確立しているほか、行政と民間が連携し日本遺産地域型の認定を目指し、さらには北海道新幹線延伸に伴う新小樽駅(仮称)の建設が予定されており、未来を明るいものとするには、今が絶好の機会と捉えることができます。この機会を最大限活用し、地域社会の動向を把握し、これらを小樽に住み暮らす人中心につなぎ合わせていくことで、子供を含めた市民一人ひとりが明るい未来を思い描くことができます。確かな未来を見据えることができたとき、まちに対する熱い想いが原動力となって能動的な行動を促し、明るい豊かな小樽へと導いてくれます。また、私たちが調査、研究し、根拠を基に実施する事業は社会的役割を果たしており、今後の小樽を創る上で参考となるものでなければなりません。そのためには市民や行政と連携し、私たちの運動に共感を得ることで運動の効果を最大限に高める必要があります。

 負のイメージから脱却し、小樽に住まう子供たちが夢や希望を持ち、明るい未来が想像することのできる地域が小樽の発展へとつながります。何事にも恐れず挑戦できるこの組織を活かし、全ては未来を生きる子供たちのために、明るい未来が想像できる小樽に向け歩みを進めていきましょう。

 

次代を担う人材の育成

 青年会議所は20歳から40歳までの会員で構成され、毎年、組織図が変わることで、新陳代謝を繰り返し、少しでも故郷をより良くしたいと志を抱き、何事にも挑戦し続ける会員の集いであります。同時に、地域の事だけではなく、自身が所属する企業の成長に寄与し、家族に対して感謝の心をもった一人の人間として成長していかなければなりません。

 そのためには、この組織が提供してくれる様々な場面に積極的に参加し、多くの出会いから様々な情報を取り入れ、自身の糧としていかなければなりません。この組織に所属しているだけでは、個人の成長にはつながらず、何事にも目的をもって参加する姿勢が自身の成長を促します。

 様々な経験から見識を拡げ、魅力ある人材が多く在籍する団体であるために、一人の人間として、また地域のためと高い志をもったJAYCEEとして、力強く前向きに活動できる人材を育成していきましょう。

 

組織変革から会員拡大へ

 青年会議所は「人生最後の学び舎」と言われるように、企業や地域社会に貢献できる人材を育てる唯一無二の組織であります。人生の中で20歳から40歳までの間に、目の前のことに責任感と情熱をもって全力で取り組み、様々な人との出会いから多くの経験を学び、その上で企業や地域社会に生かす。これこそが、青年会議所の存在意義であり、地域にとって持続可能な組織として存続すべき理由であります。

 しかし、会員数が例年減少傾向にあり、一つの事業をみても一人ひとりの負担が増しているという事実が、何かに挑戦するということさえも重荷と感じるマイナス思考を生み、効果的に運動を発信できずさらなる悪循環を引き起こす可能性があります。一つひとつの事業に対して最大限に力を発揮するためには、自身が所属するこの組織の運営方法の在り方を考え、当たり前と思っていたことに疑問を持ち、時代に即した組織へと変わることが必要であります。また、組織というのは、人の集合体であります。私たち一人ひとりが青年経済人であると同時にJAYCEEであることを自覚し、青年会議所として行っている活動に誇りと自信を持つことが魅力ある組織へとつながります。

 青年に成長と発展の機会を提供し、企業や地域社会で活躍できる人材を輩出する組織であるために、一つひとつの出会いに感謝し、共に活動する仲間を増やすことが、結果小樽の発展へとつながります。組織変革から効果的な運動を発信することで、若者からの共感を生み、会員拡大へとつながる、そして持続可能な組織となる好循環を生み出しましょう。

 

創始の志、次代への継承

 小樽青年会議所は1955年、25名の志高き青年により全国69番目の会員会議所として誕生いたしました。以来、この創始の志を胸に小樽のために情熱を持って運動を展開し、2015年には創立60周年を迎え、そして本年創立65周年を迎えます。

 私たちが今活動できるのは、この組織が今日に至るまで存続しているからであり、いつの時代も未来のためを想い、仲間とともに熱き思いで活動し、歴史を紡いでこられた先人たちの功績があるからです。そして、創立60周年に策定された未来ビジョンは今日まで引き継がれ、私たちにしっかりと歩むべき道を照らしてくれております。

 創立65周年を迎えるにあたり、小樽青年会議所の先人たちが紡いでこられた歴史を知り、創始の志を学ぶとともに、今の私たちがあるのは先人たちの功績であることに感謝し、何事にも恐れず挑戦する気概と行動力を受け継ぎ、次代へと継承しましょう。

 

おわりに

人生は一度きり

今、目の前にある機会は
二度と訪れないかもしれない
そう思えば
その機会は素晴らしい時間となる

限りある時間の中で
全力を尽くそう
未来を考え行動する「ひと」が溢れ
共に生きるまち小樽をめざして