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2019年度 一般社団法人 小樽青年会議所 理事長所信

2019年度 一般社団法人 小樽青年会議所基本計画

理事長 鹿角 健太

基本理念

自らの行動が未来を形創る
信念を持って決断し
人々が幸せに生きる小樽を創ろう

 

基本方針

  1. メンバーをまとめ導く組織運営
  2. 信頼と結束を生み出す会員交流
  3. 青年会議所の魅力を伝え共感を生み出す会員拡大
  4. 人のために決断と行動ができる人材の育成
  5. 地域の特性を活かした持続可能な地域の創造

 

はじめに

 私は、昭和54年に札幌で生まれ、幼少期、少年期、青年期の大半を札幌で過ごしてきた。転機は2010年で、私が30歳のときに小樽で独立開業することとなった。私の両親が小樽出身で、小さいころから両親の実家によく遊びに来ており、小樽は思い出の地であった。また、小樽は自然やまち並みも素晴らしいことから、私にとって小樽は小さいころからずっと好きなまちであった。小さいころから小樽が好きなまちであったという理由もあり、私は小樽で独立開業することを決めた。しかし、独立開業した当時は、小樽というまちのことを外から見たイメージや知識しか持ち合わせていなかった。
 
 小樽というまちの現状を知っているわけでもなく、また、小樽の未来のことを考えていたわけでもなかった。私は、そう遠くない将来、まちが無くなってしまう可能性があるということを考えることもなく、小樽の未来と自分の仕事の将来を結び付けて考えるようなこともなかった。小樽の未来のことを深く考えていなかった私が青年会議所に入会したのは、小樽に知り合いがいないので青年会議所のメンバーになって多くの人とつながりを持ちたいという理由であった。その理由は自分のためのものであるが、果たして今現在それだけの理由で青年会議所の活動をしているのか。

 青年会議所は、明るい豊かな社会を実現することを理想に掲げている。明るい豊かな社会は、誰もが笑顔で豊かな心を持って暮らしていけるまちでなければならい。自分一人の幸せだけを求め続けているようでは近づくことはできない。青年会議所の活動は、誰かにより楽しんでもらいたい、喜んでもらいたい、学んでもらいたい、そういった感情に基づいているからこそ煌めきを放つ。本当に社会を変えたいのであれば自分一人の幸せだけではなく、多くの人々の幸せのためを考え、行動していかなくてはならない。

 憲法13条には、すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする、と幸福追求権が規定されている。

 他人に迷惑をかけたりしなければ、自分一人の幸せを求めることは権利として認められている、学生時代から私はこのように憲法13条を解釈し、それが間違っていると思っていなかったが、青年会議所に入会して活動を続けていく中で、多くの人と知り合い、助けていただく機会を持ちながら、幸せが何なのかを考えるようになっていった。

 誰しも自分一人では幸せになることができない、自分一人の幸せを求め続けていて良いのだろうか、自分のやるべきことは何なのかを問うようになった。
 今は、多くの人々に幸せになってもらうようなまちづくりをすることが責務だと考えている。
 だからこそ、どんな時でも人々の幸せを思い信念を持って決断し、人々が幸せに生きる他愛と誇り溢れる小樽を創るために前へと進んで行きましょう。

 

メンバーをまとめ導く組織運営

 青年会議所は組織であり、組織とは共通の目標をメンバーが共有し、目標を達成するために統率された行動を取っていくように構成されたものです。組織の運営が円滑に進められなければ目標達成への道も迂遠なものになってしまいます。また、目標達成のためには、メンバーの力を結集させ、組織としての力に変換し、最大限のパフォーマンスを発揮する必要があります。そのためには、受け身ではなく、メンバーをまとめ導く組織運営をしていかなければなりません。

 組織運営が円滑になされるためには、まずメンバー一人ひとりが組織の一員であるということを自覚して行動する必要があります。メンバーが、自分の行動は個人の行動ではなく、青年会議所の組織の一員としての行動である、ということを意識していなければ、物事が円滑に進むことはありません。誰もが青年会議所という組織のことをよく理解し、情報を共有し合える環境を創りましょう。ただし、環境を創ることだけに始終するのではなく、メンバーに対して積極的に活動の意義を伝え、活動に取り組むように働きかけをして、組織をまとめ導いていきましょう。また、我々の活動は市民から共感を得るに値するものでなくてはなりません。そのためにも常に我々の活動を市民に発信し、健全性を確保しながら、活動の質を高めていきましょう。

 青年会議所は強い組織力を持って地域の課題解決に挑んできました。強い組織力を維持してきたのは、青年会議所メンバー一人ひとりの力があったからこそです。メンバー誰一人欠けさせることなく、全員の力を結集させる組織運営を進めていきましょう。

 

信頼と結束を生み出す会員交流

 青年会議所は、明るい豊かな社会を実現するという理想を掲げ、特定の個人や団体の利益を目的とせず、地域のために活動する組織です。この点、メンバーの成長する機会を提供することは、特定の個人の利益を目的としているということではありません。むしろ、組織の活動を支えるメンバーの成長の機会を否定してしまっては組織の衰退を招いてしまいます。メンバーが成長する機会の増進を図りましょう。

 青年会議所は、異業種の青年経済人が集う組織であり、自己の見識を高める機会が多くあります。互いに接して交流することでしか得られない知識や経験を身につけられる機会を無駄にせず活かしていきましょう。また、会員間の交流を深め、お互いを信頼し合い、結束が生まれる強いつながりを持った関係性を構築しましょう。組織として共通の目標を持っていたとしても、お互いに信頼関係が構築されていなければ、協力し合うことができずにメンバー一人ひとりの力を結束し、組織としての行動力につなげることができません。そして、青年会議所を守り抜いてきた先輩や日々支えてくれる家族がいるからこそ、我々が地域の中で活動できることを忘れてはなりません。先輩や家族の方々との間にもしっかりとした信頼関係を構築し、つながりを持ちましょう。

 前に進んでいくためには自分の行動に自信を持たなければなりませんが、自分一人の力で前に進んでいるのではありません。自分の周りには必ず誰かがいます。誰かを大切に考え、お互いに信頼し合える関係を築き、揺らぐことのないつながりを生み出しましょう。

 

青年会議所の魅力を伝え共感を生み出す会員拡大

 会員がいなければ何も活動ができない。同志が増えれば運動の幅も拡がっていく。
 会員拡大は青年会議所運動そのものと言われるくらい重要なものであり、青年会議所は、恒常的に会員拡大を目指した活動をしております。しかし、広く対象者を募り、積極的に拡大の活動をしていても会員数は減少しています。青年会議所と地域の間の窓が本当に開いているのか考える必要があるのではないでしょうか。

 我々小樽青年会議所の活動は、情報化が進んだ現在、ホームページやSNSなどにより、多くの方々に広く発信されます。しかし、広く発信することで小樽青年会議所の認知度は高まっていくかもしれませんが、その情報を受け取った方々が我々の活動に共感し、魅力を知ってもらうまでに至るでしょうか。一方的に情報を発信するだけでは、活動の概要を知ることができたとしても、どのような仲間がいて、どのようなことを考え、どのような行動をしているのか、組織や活動の実態まで知ることは難しいと思います。メンバー一人ひとりが地域や多くの人々とコネクションを持ち、コミュニケーションを取って、小樽青年会議所と地域の方々との間の窓を開き、距離間を埋めていきましょう。

 情報が溢れる時代、右から左に流れていく情報から胸に響く一つを掴み取ることは偶然に委ねるようなものです。小樽青年会議所の価値観、魅力をしっかりと胸に響かせるために、メンバー一人ひとりが、多くの人々とコネクションを持ち、開かれた関係性から共に手を取り合い未来へと歩む同志を集いましょう。

 

人のために決断と行動ができる人材の育成

 人が自分の利益のために決断し、行動することは何も間違っていることではないかもしれません。しかし、皆が自分の利益だけを追求し、人のことを考えることができなければ、つながりは生まれず、持続的な未来を築いていくことはできないでしょう。我々は、自分の利益ではなく、人のために決断と行動できる人材を育成する必要があります。

 青年会議所の会員は青年経済人であり、企業の経営を担うものとして営利活動を行うことは当然のことです。しかし、現代社会において企業のCSRの重要性が説かれるように、企業の利益だけを追求することは、社会的責任を果たしているとは言えません。我々も地域社会の一員として、自分の利益だけを考えるのではなく、社会的責任を果たすべきです。人が自分の利益のためを動機として決断、行動することにはそれほど抵抗はないでしょう。では、人のために決断し行動することには抵抗はないでしょうか。人のために自分の時間や労力を費やす場合はどうでしょうか。仕事で忙しいときはどうでしょうか。いかなる時であっても自分を律し、率先して人のために決断し、行動できる人間力を育みましょう。そして、人間力を育む中で得ることのできた学びや気付きを自分自身だけの成長に留めるのではなく、多くの人に伝えて、価値観を共有しましょう。人に影響力を与え、巻き込んでいくことができる力こそ、地域を率先して創っていく人材にとって大切なものであり、高めていかなければならないものです。

 他人に迷惑をかけない生き方。地域社会に生きる一員として当然のことかもしれませんが、それだけではつながりは生まれません。人のために決断し、行動することにより、人々から共感を得ることができるようになります。そして、共感を持った人々と関係性を高め、つながりを生み出し、人のため、地域のため、未来のために行動する人材となりましょう。

 

地域の特性を活かした持続可能な地域の創造

 小樽は、少子化の進行に伴う人口減少や加速する人口流出によって、存続が困難になると予測される消滅可能性都市とされています。明るい豊かな社会を実現するためには、小樽を持続可能な地域にする必要があります。小樽を消滅させないために何をすべきか。改善すべき課題は何か。我々は、未来のために行うべき目標と課題をしっかりと定め、果敢に取り組める社会を創る必要があります。

 国や自治体において、地方創生、少子化対策など地方消滅に対する課題解決に向けた取り組みがなされていますが、まちづくり団体でもある青年会議所としても小樽を持続可能な地域にしていくために目標を定め、課題に取り組んでいかなくてはなりません。2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは持続可能な暮らしや社会を営むための17の目標であり、関連した目標を定めることが持続可能な地域の創造につながります。我々小樽青年会議所は、創立以来、自分たちが生まれ育ち、住み暮らす小樽を愛し、小樽の未来のために様々なまちづくり活動を継続してきました。そんな小樽青年会議所だからこそ、地域の特性を活かした目標を定め、進めていくことが可能であると考えます。

 小樽の未来に対して危機感を持ち、小樽を持続可能な地域にするためSDGsに取り組み目標を明確化し、我々が進むべき道を照らし出しましょう。そして、危機感を希望に変えるべく、市民と手を取り合って、未来に向けて共に一歩一歩を積み重ねていきましょう。

 

おわりに

人の価値は生まれながらに等しい
しかし
生き方に価値を見出すのは自分である

誰かのために決断しよう
誰かが生きるまちのために行動しよう
自分からつながりを持って

現状に満足せずに未来のために前へと進み続け
未来を考え行動する「ひと」が溢れ
共に生きるまち小樽にしよう

誇りある生き方を