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理事長所信

理事長 坂田 理

2010年度 社団法人 小樽青年会議所 基本計画

基本理念

未来は今を生きる人々によって創造されます
したがって未来への責任は我々の宿命です
ならば我々は常に未来のためのパイオニアでなければなりません

行動なくして成果なし 責任と情熱を持って共に歩もう
この地域(まち)が 誇れる地域(まち)であり続けるために

基本方針

  1. 誇れる地域(まち)の創造
  2. 地域(まち)に輝くひとづくり
  3. 組織による会員拡大と個々の融和による組織活性化
  4. 効率的・効果的な組織運営と公益性の検証
  5. 歴史・伝統・魂の継承

はじめに

小樽青年会議所 理事長 坂田 理

我々が住む地球上では、今何が起こっているのでしょうか。今まで発展途上国といわれた国々が急激な成長を遂げ、開発という名のもとに自然破壊やエネルギーの争奪戦を繰り返し、また領土や宗教対立による紛争は未だ後を絶たず、食糧やワクチンが手に入らず幼い尊い命が失われています。そしてアメリカのサブプライムローンに端を発した金融危機は瞬く間に世界に飛び火し、各国経済の減速を招きました。

国内に目を向けても、戦後最長と言われた2002年からの景気回復は、成長率が格段に低く、なんら実感を伴わないまま企業・家計・地域経済を疲弊に導き、併せて物質的な豊かさが飽和状態の中、企業は売り場を失い、利益至上主義によるリストラや投機を断続的に繰り返し、結果的には格差を助長しました。また、年金や医療などの社会福祉に長期の安定的なビジョンが示されず、社会不安が蔓延していると言えます。

非常に閉塞感漂う時代ではありますが、そもそも日本青年会議所は、戦後の荒廃した日本再建というとてつもなく大きな目標を掲げて1949年に設立され、以来先人達は半世紀以上に渡り地域(まち)に根ざした活動を展開し、幾多の試練をも英知・勇気・情熱で乗り越え、輝かしい実績を積み重ねてこられました。

時代は移り変わろうとも・・・
山積する諸問題の質や性格が変わろうとも・・・

我々青年は先人達の志をしっかりと受け継ぎ、夢や希望溢れる確かな時代を築くために、これらの現状から決して目をそむけることなく、率先して力強く、その歩みを進めていかなければなりません。

青年会議所には志を同じうする仲間がいます。機動力・行動力・団結力があります。今こそ熱い情熱と大志を抱き、時代に即した運動を展開し、我が地域(まち)の未来を創りましょう。

誇れる地域(まち)の創造

経済が豊かになり成熟社会を迎えた今、これまでの中央集権型の社会システムは、深刻な財政難を始めとする様々な弊害をもたらし、高齢化によるお年寄りのケア、核家族化や共働きによる子育てに悩む親の支援、環境など多様化する社会サービスに対応できない構造を生み出しました。

行政主導の社会サービスが限界に達し、市民主導の社会サービスが求められた結果、既にそのシフトは大きく前進し、現在ではNPOや市民による社会奉仕団体が数多く存在しています。しかし、その多くは資金や人材、広報など運営面での難題を抱えていることも否めない現状です。達成すべき課題や手法がそれぞれ違えど、この小樽をもっと良い街に、この地球をもっと住み良い星に、その願いは我々青年会議所と同じです。

今こそ我々が核となり、各団体がより効果的な活動を推進できるようネットワークを構築し、市民主導型による誇れる地域(まち)づくりを推進しましょう。

我がまち小樽は、海と山に囲まれた美しい自然、明治・大正・昭和の栄華を今に伝える運河や歴史的建造物など素晴らしい環境に恵まれています。

しかし、不況による就職環境の悪化などを理由とした大都市への人口の一極集中化は歯止めが効かず、小樽においても次代を担う貴重な若者がこの地を後にしています。

こういった社会環境に特効薬が望めない現在、我々が今すべきことは、次代を担う子ども達と共に小樽が持つ素晴らしい資源に触れ、小樽をいつも心の故郷として誇りに思う、そんな郷土愛を育むことだと考えます。郷土愛に満ちた子ども達が大人になった時には、いかなる形であれ故郷への貢献を望み、中には次代のまちづくりの担い手としてこの地に舞い戻ってくることもあるでしょう。

地域(まち)はそこに暮らす人々やその地域(まち)を思う人々によって形成されるものであり、郷土愛溢れる人が多ければ多いほど、その地域(まち)はより良い環境へと変わっていくものと確信いたします。

地域(まち)に輝くひとづくり

青年会議所では、ひとづくりはまちづくりとともに重要な両輪であり、事業の組み立てやリーダーシップ育成など、自己修練の機会が数多くあります。

私自身の経験からも、入会して得られる数多くの出会い、その出会いから学ぶもの、身に付くリーダーシップは、企業においても他の様々な活動や運営においても、必ず役立つものと断言できます。

しかし、ただ入会すれば、ただ在籍していれば自己修練につながったり、仲間ができるものでは決してありません。常に前向きな姿勢が学ぶべきものを吸収させ、互いの切磋琢磨が信頼を構築し、真の友情へとつながっていくのだと思います。

この閉塞感漂う時代にあって、我々が暮らすこの地域(まち)では、青年の力が求められています。その期待を背負うべく青年会議所は個の力を結集した組織であり、組織である以上、礼儀やルール、マナーが存在します。歴史と伝統のある小樽JCのメンバーとして相応しい礼節ある人材育成とともに、この地域(まち)のために、力強く前向きに活動できるJayceeの育成に努めましょう。

組織による会員拡大と個々の融和による組織活性化

全国的に会員数の減少が叫ばれる中、当会議所も例に漏れず会員数は漸減傾向にあります。会員数の減少は予算規模の縮小から事業規模の縮小へとつながり、青年会議所の存在意義をも失いかねない重要な問題だと考えます。

そして、青年会議所は何よりもマンパワーが活動の基盤であり、高い志を掲げ、この地域(まち)の発展に寄与すべく活動を展開していくには、新たな同志の存在は必要不可欠です。会員拡大は重要且つ喫緊の課題であるという意識を全メンバーで共有し、全メンバーの総力で推進していきましょう。

青年会議所には志を同じうする仲間がいます。そこから真の友情を構築していくには、事業を通じて共に汗や涙を流すことも重要ですが、相互理解を目的とした時間の共有も重要な要素であると思います。また一年を通して様々な活動を展開していくには、家族の理解は欠かせません。メンバー間の相互理解や結束を高め、家族の理解や協力を得られるような機会を提供していきましょう。

効率的・効果的な組織運営と公益性の検証

青年会議所の事業実施や事業推進のスタートラインには、必ず諸会議があります。ゆえに諸会議は青年会議所の根幹であり、その効率的な管理・運営は、より魅力的・効果的な事業へとつながります。近年、多くの分野で効率化が図られましたが、引き続き更なる効率的且つ丁寧な運営を目指しましょう。

情報通信網の飛躍的な普及により、情報受発信の形態は大きく変わり、様々な情報のリアルタイムな受発信が可能になりました。一方、従来より当会議所は地域(まち)に根ざした活動を推進してきましたが、その活動が必ずしも地域(まち)の人々に十分に周知されてるとは思えません。我々の活動をより広く発信することは、関係各団体や地域(まち)に暮らす人々との情報共有化を図り、協力関係を構築できるとともに、活動に対する理解を得ることで会員拡大にもつながります。また、スピーディーな発信はLOM内の情報共有化や出席喚起につながります。あらゆる媒体を有効活用し、広く迅速な広報を心がけましょう。

2008年公益法人制度改革が施行され、当会議所においても2013年11月までには、公益社団法人か一般社団法人への移行認可申請を行わなければなりません。昨年より当会議所では、現状と重ね合わせ、双方のメリットやデメリットの研修を重ねてまいりました。これまでの情報を精査するとともに引き続き情報収集に努め、これからの当会議所のあるべき姿の検証を進めましょう。

歴史・伝統・魂の継承

(社)小樽青年会議所は1955年、25名の熱き青年により全国69番目の会員会議所として誕生。以来、明るい豊かな社会の実現に向け、創設の志を常に胸に刻み、英知と勇気と情熱をもって時代に即した活動を展開し、2005年には創立50周年を迎え、そして本年創立55周年を迎えます。

振り返りますと、小樽生れ小樽育ちの私が社会人としてこの地に足を踏み入れたのは25歳の時でした。不況、地域疲弊、教育など様々な諸問題を抱えたこの地の未来を憂うものの、一人では声も上げられずにいました。そんな矢先に当会議所入会のきっかけをいただき、私自身は微力でありながらも、この地を愛する先輩や仲間と共に、未来を考え行動する機会を得たのです。

言うまでもなく一人の力には限界があります。我々がこの青年会議所で己を磨き、組織力を活かし、この地域(まち)のために未来を見据えた活動ができるのは、紛れもなく先人達が築き上げてこられた歴史・伝統の賜であります。

創立55周年という節目の年を迎えるにあたり、当会議所の歴史・伝統を学ぶとともに、改めて先人達の功績に感謝をし、創設の志、この地域(まち)を愛する魂、失敗を恐れず積極果敢に行動する魂を次代へと継承しましょう。

おわりに

明るい豊かな社会それはあなたにとってどのような社会ですか
想い描く理想の社会が今は未完成でもその先に希望や可能性は見えていますか
「現在」は「過去」からの贈り物です
だから「現在」を英語でPRESENTと言います
「現在」の送り主である「過去」に感謝をしましょう
そして今ある「現在」は「未来」のためのものでなければなりません
「未来」の明るい豊かな社会のために「現在」を共に力強く行動しましょう

更新日:2010年01月01日

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